前回は写真だけだったので、今回は旅のエピソードなどを。
●大地を味わう
海辺では、たくさんの人が暖かい日差しを浴びて、ボール遊びをしたり各々楽しんでる様子。それを眺めながら、やっぱ海はいいな~飽きないわ~とぼーっと過ごしていました。
そしたら、すぐ目の前の砂浜に2、3才の男の子が、突然膝から崩れ落ちるように腹這いになりました。
無邪気に砂遊びかと思ってたら…
全く無表情に、手に砂を握りしめ身動きせず…
そして、ついには顔まで砂に押し付けて身動きせず…
なになにどうした~?
あぁそうかこの子は本能的に今、大地を全身で味わってるだなぁと。
本能のままに…大人になるとそうそうこんなこと出来なくなるしねと…
んでそのうち、顔を砂に押し付けたままモグモグと…砂を食べ始めた!
本気で大地を味わうとは、こういうことかと衝撃を受けました(笑)。
更に衝撃的だったのは、駆けつけた母親は(普通は何やってんの!って怒るはずなんだけど)、何事もなかったように抱き上げて砂を払い二人は風のように去って行きました。こんなことくらいでは動じないどっしり構えた、まるで大地のような母。
この親子の出現で、私の心は大いに揺るがされ(かき乱され)、しばらくは風景を楽しむのも忘れて、物思いに耽ってしまいました。
これはちょっと忘れられない出来事(またまた大げさ)。
●カウンターおばさん
人のまばらな電車で、カウンター機を握りしめたおばさんが入って来て、目の前の席に座りカチカチとしきりにカウントし始めました。
私と目が合ってカチ、周りの人を見渡しカチカチ。人数でも数えてるのかと思ってたのだけど、明らかに人数以上にカチカチとカウントしている。宙を見渡しながらカチカチ、再び私と目が合ってカチ。
私カウントされたよねっしかも何回も…何!何のカウント!?
電車を降りるまでの間それの繰り返しで、ちょっともう笑いが込み上げてくるのを我慢しつつ、私は心の中で「私はあなたにとって何の数える対象になり得たんでしょうか。分からない…どうか教えて下さい!」と懇願するような気持ちで過ごしましていました。
知らない場所で知らない人にカウントされる、ここでもある意味なんだか心をかき乱された出来事に遭遇しました(笑い話)。
●本当に記憶に残したいものは心の内に
普段、この風景は忘れたくないと、写真を撮ることばかりに捕らわれがちですが。
大好きなライブを見ている最中はそんな一瞬一瞬ばかりで、写真を撮る暇など私にはありません。むしろ、そんな大事な瞬間を紡ぎだして演奏しているアーティストに、下手に携帯カメラのシャッターを向けるのは申し訳ない…とどこかで思ってしまうのです。
(とは言え、やっぱり毎回写真撮れば良かったー、写真撮れた人いいなぁといつも思う!)
今回のライブも、やはりその前後の写真しかない(泣)まっ良いけどっ♪
しかもブレブレの写真しかない。とりあえずこの場に居たという証。
この記事も私の記録用とは言え長々で、ここまで読んでくれる人はいるのかなと。読んで下さった方、ありがとうございますね。
さぁ、振り返るのはひとまず終わりにして、新たに次へ次へと進んで行きたいと思います。